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カメラ(写真)で背景をぼかす6つの方法

例えば、プロが撮影した写真の中には背景が綺麗にぼけていて、被写体が浮かび上がるようなそんな素敵な写真があったりします。

背景をぼかすと写真を見る人の視線を被写体に向けることができ、何が主役なのかがはっきりとわかる写真になります。

今回はどうやったら背景が綺麗にぼけた写真が撮れるのかをご紹介したいと思います。方法は主に6つあります。

1.カメラの選び方

背景をぼかすことはコンパクトデジカメ(コンデジ)では殆どできません・・綺麗なボケを出すには一眼レフ、もしくはミラーレス一眼が必要になってきます。

コンデジでも背景をぼかすこともできることはできるのですが、一眼レフを使った背景ぼけとは比べ物にならないと思います。

背景ぼけが効いた写真を撮る場合のカメラの選び方ですが、一眼レフ、もしくはミラーレス一眼を選びます。

より背景ぼけを重視したい方は一眼レフ。携帯性も重視しながら手軽にぼけを楽しみたい方はミラーレス一眼がおすすめです。

ちなみにおすすめのカメラ(一眼レフ、ミラーレス一眼)についてはおすすめのカメラにて掲載しておりますのでよかったらそちらも参考になさってください。

2.レンズの選び方

カメラを購入したら今度はレンズ・・・ということになります。
レンズ次第でどれだけぼけるかも大きく変わってきます。

ぼけが綺麗に出やすいレンズは、明るいレンズと呼ばれるものでF値をできるだけ小さくできるレンズです。

カメラのボディにもよりますが、F値が2.0よりも小さくできるレンズだとより背景ぼけが効いた写真が撮れると思います。

もう1つ背景がぼけやすいレンズが望遠レンズです。望遠レンズの望遠側にして撮影すると背景が綺麗にぼけます。

ということで背景をぼかすには下記のレンズが最適です:

1)単焦点レンズで開放F値※が2.0前後のレンズ
2)望遠レンズ(望遠側で撮影する)

※開放F値=レンズの絞りを最も開いた状態のこと。F値の一番小さい値。

ちなみに当サイトに掲載している写真を撮影したレンズは愛用のカメラ・レンズでご紹介していますので、よろしければそちらも参考になさってください。

3.絞りを開いて撮影する

ぼけが綺麗な写真を撮るにはカメラを絞り優先モードにします。次にF値を一番小さくして撮影します。すると綺麗なボケが表現できると思います。

絞り優先モードの使い方や仕組みとはも参照ください。

4.望遠レンズの望遠側で撮影

これも2番目のところで記載しましたが、望遠レンズを使うことも効果的です。とくに望遠レンズの望遠側で撮影するといいと思います。

例えば、焦点距離70mmから200mmのレンズであれば、焦点距離200mmで撮影した方が背景はぼけます。

5.被写体に近づく

ぼけをより大きくするには、被写体に近づいて撮影すること・・・です。

同じカメラ、レンズ、F値・・・だったと過程します。

すると、下記の1)の方が背景はよりぼけやすく、2)の方がぼけにくい・・・形になります。つまり、被写体とカメラの距離が近い方が背景はぼけやすくなります。

6.背景を被写体から離す

カメラを被写体に近づけて撮影する方法に加えて、ぼかす背景を被写体から離すとよりぼけが強くなります。

下記は背景を被写体に近づけて撮影したもの。F2.0で撮影。

今度は被写体から背景までの距離とって撮影してみます。

背景が随分とぼけるようになりました。

今回は明るいレンズを使って撮影していますが、例えば、高倍率レンズのようにあまり背景がぼけないレンズを使って撮影する際にこのテクニックは使えます。