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カメラ初心者のための写真の撮り方と6つのコツ

カメラを買って、さぁ、いい写真を撮るぞ・・・と思ってあれこれ撮ってみたけど・・・うまく撮れない、何だかよくわからないけど、イメージしていたような写真が撮れない・・・

・・・これがまさに以前の僕でした。

何だかよくわからないけど、自分にはいい写真が撮れない。才能がないんだと・・思ってました。それはある意味今も変わらなくて、才能やセンスは僕にはありません。

でも、一眼レフを買った時、せっかく買ったんだから・・・と、とにかくいろいろな写真を見まくりました。

本も何冊読んだでしょうか、カメラや写真のことが書かれていたり、語られているようなものはとにかくできるだけ見たり、聞いたりしていました。

そうやっているうちに写真の撮り方というのはコツがあるんだと・・・わかりました。

そして自分なりにそのコツですとか方法をノートに書いたり、メモしたものをまとめたのがこのサイトになります。

今回は僕が最初にどんなことからはじめたのかを書かせていただきたいと思います。

もっと詳しい撮影の方法やコツなどについては基本撮影テクニック編応用撮影テクニック編構図について・・・でご紹介しておりますので、よかったらそちらもご覧いただけたら幸いです。

1.コンパクトデジカメ vs 一眼レフ、ミラーレス一眼

撮り方の前にカメラについて・・・ですが、コンパクトデジカメや一眼レフ、ミラーレス一眼・・・などなど色々な選択肢があると思います。

僕の場合は、背景ボケに憧れて・・・写真を撮りたいと思いました。

ところがコンデジではどんなに頑張っても背景があまりボケない、こんな写真が撮りたいというのが全く撮れませんでした。

背景ボケが綺麗な写真はコンデジでは撮れない・・・そんなことをあるカメラマンの方が話されているのを聞いて、やっと自分が撮りたい写真は一眼レフ(もしくはミラーレス一眼)でなければ撮れないんだ・・・と気づきました。

コンデジでは全く背景ボケが効いた写真が撮れなかったのに、カメラを変えただけでそれなりに綺麗な背景ボケの写真が撮れるんだ・・・そう気づいた時は興奮しました。(笑)

そういう意味ではカメラ本体、そして、レンズ選び・・・というのは大事になってくると僕は思っています。

僕が使っているカメラなどは愛用のカメラ・レンズにてご紹介しておりますので・・・よかったら参考になさってください。

またよく友人達におすすめのカメラはある?・・・と聞かれるので、僕なりにおすすめかなと思うものをおすすめのカメラのページにてまとめましたので、よかったらそちらもどうぞ。

2.何をどのように撮るのか?

これは僕が尊敬している写真家、中井精也さんがよく語っていらっしゃることですが、

「何をどう撮るのか?」

・・・ということを意識すると上手な写真が撮れるようになってくるそうです。

以前の僕は漠然と写真を撮っていました。

例えば、旅行先で家族の写真を撮ろうとしたとします。そんな時、なんでもかんでも入れて撮ろうとしてしまったり。

風景も入れたい、人も入れたい、建物も入れたい・・・と、とにかく全部入れて撮ろうとしていました。

そうやって撮った写真というのは、何が主役なのかわからない平凡な写真になってしまいがち・・・でした。

そんな時のコツはまず・・・

1)「主役」を決めること
2)次にその主役を「どのように撮るのか」を決めること

・・・それを意識するだけでも、案外面白い写真が撮れるようになったり・・します。

これはモノクロ写真の撮り方でご紹介した写真ですが、

まず1)主役を決めました。この場合はこの女性が主役です。

2)どのように撮るのか・・・と考えていった時、レトロな感じを少し出したいなと思ったので、背景にこの蔵の壁を選び、モノクロで撮影してみました。

3.思い切っていらないものを削る

写真撮影ではよく「引き算」という言葉が出てきます。

これはどういうことかと言うと、写真を撮る際にはすべてを入れて撮るよりも・・・

何を引いてゆくか、削ってゆくか・・・

ということを考えてゆくと案外面白い写真であったり、主役がはっきりした写真、伝えたいことが伝わりやすい写真・・・になりやすい・・・ということなのかなと思います。

先程も書かせていただきましたが、目に映るものすべてを写真に収めようというより、まず主役を決めて、その主役をどのように撮るか・・・ということを考えてゆきます。

その際に、いらないものを削ってゆく・・・ということが「引き算」をするということになると思います。

人物を主役にすると決めたら、例えば風景も思い切って削る場面もありますし、あえて建物を削ってしまう必要もあるかも・・・知れません。

以前の僕は(削るのが)勿体なくて・・なんでもかんでも入れて写真を撮ろうとしていました。

すると、写真を見た人には何が主役なのかがはっきりしない・・・そんな写真になりがちで・・。

・・・と言葉ではなかなかお伝えしにくいので・・・簡単な写真でご紹介したいと思います。

 

1)全部入れてしまった写真

そこにあるものを全部入れてしまった写真です。
やっぱり何が主役なのか分かり難いかも・・・です。

 

2)引き算をした写真

主役を決めて、他のものを引き算した写真になります。↑の写真に比べると、主役がはっきりしました。

 

3)さらに引き算をした写真

さらに引き算をしました。

 

・・・という風に引き算をしてゆくと、主役がはっきりした写真、伝えたいことが伝わりやすい写真・・・になりやすいように思います。

4.まずは被写体を真ん中からずらして撮影してみる

写真では構図がどうとか・・・言われたりします。

同じ被写体でもちょっと構図を変えるだけで全くイメージが違って来たりします。

構図で一番使われるのが「日の丸構図」でしょうか。
被写体をど真ん中に置く構図のことを日の丸構図と呼びます。

日の丸構図も使い方によっては、素晴らしい写真が撮れるのですが、欠点もあって・・・それは平凡な写真になりやすい・・・ということで。

というのも・・・まず何かを撮ろうと思った時、殆どの方が被写体を真ん中にして写真を撮ろうとするから・・・だと思うんです。

ところが、被写体をあえて真ん中に置かずに写真を撮ってみると案外面白い写真になったりします。

日の丸構図の写真が多いから・・・かも知れませんが、被写体を真ん中から外して撮ってみると、案外、新鮮と言いましょうか・・・平凡ではないというか、面白みがあるというか・・・そんな写真になったりすることがあります。

構図については構図についてでもご紹介していますので、今は詳しくは書きませんが・・・まず被写体を真ん中からずらして撮影してみると、いつもとは違う感じになるように思います。

右下、右上、左下、左上、縦位置、横位置・・・でそれぞれ撮ってみます。

真ん中から少しはずしてもいいし、大胆にはずしてもいいと思います。

5.カメラの位置を変えてみる

被写体を真ん中からあえて外して撮ってみることについて書かせていただきましたが、その次のステップとして、今度はカメラを構える位置を変えてみる・・・ということをしても面白いと思います。

写真を撮る時は、例えば屋外であれば立ったまま撮影することが多いでしょうか。

すると目の高さから撮った写真になると思います。

もし目の高さから撮ってみて、う~ん、何だか面白みに欠けるなぁ・・・とか、平凡な写真だなぁ・・と思った時は、カメラの位置を変えてみると、案外面白い写真になったりします。

例えば、平凡な写真を少しだけ非凡にする撮影テクニックでご紹介しましたこの写真・・・これは立ったまま目の高さにカメラを持ってきて撮影したものです。何だか平凡な感じがします・・。

同じ場所から今度はしゃがんで低い位置から撮影してみました。

こんな風にしゃがんで低い位置から撮影してみるといつも自分が見ている景色とは違ったものが撮れて、写真の雰囲気が変わることがあります。

6.同じ写真でも設定を変えて何枚も撮影する

写真を撮影する際、1枚だけ撮って終わり・・・という方もいらっしゃるかも知れません。

だけど、プロであっても1枚だけでよい写真が撮れないこともあるようです。

そこで、同じ被写体でも先程のように構図を変えたり、カメラを構える位置(高さ)を変えたり、露出を変えて撮影したり、絞りを変えたり、ホワイトバランスを変えたり・・・という風に様々な設定を試しながら撮影してみると、全く違った印象の写真になることがあります。

そうやって同じ被写体でも設定を変えて何枚も撮影する・・・ということは僕は大事なことだと思っています。