置きピンの方法と使い方
静止している被写体を撮影する場合、一度ピントを合わせたら後はシャッターを切るだけ・・・なのですが、動いている被写体を撮影する場合はそれが上手くいなかに場合があります。
例えば・・・
・走り回る子供
・スポーツ(選手)
・電車
・・・などを撮影する場合は、被写体は動いていますからそこにピントを合わせようと思ってもうまくいかない場合があります。
この場合思ったような写真を撮影するにはいくつか方法があります。その中の1つが置きピンと呼ばれるテクニックです。
これはあらかじめこのフレーミングでとか、この場所に被写体が来た時にシャッターを切るということを決めておき、その場所に被写体が来る前の段階でピントを合わせておくという方法です。
置きピンは動きのある被写体に対してとても効果的な方法だと思います。
次に具体的なやり方についてみてみたいと思います。
目次
1.半押しでピントを合わせる
これは静止している被写体を撮影する方法と同じなのですが、違うのは被写体の動きを予測して、撮影したい場所でピントを合わせておくという方法です。
例えば、鉄道写真の場合、電車が来る前にどのようなフレーミングにするかを決めてしまいます。
そして、その撮影したいと思う場所(ピントを合わせたい場所)の線路や線路の石などにあらかじめピントを合わせておきます。
後は半押しを保ったまま、電車が来るのを待ちます。
電車がその場所に来たらあとはシャッターを押すだけ。半押しにしてピントを合わせる作業がありませんから、シャッターだけに集中できる・・・というわけです。
2.AFモードスイッチをMに切り替える
2つ目の方法ですが、やり方は上記とほとんど同じです。
上記の方法はすぐに電車がくる場合はいいと思います。しかし、なかなか電車がこなかったりすると半押しをずっとキープしなければなりません・・・(汗)。
そこで、まずAF(オートフォーカス)でピントをあらかじめ合わせておきます。
ピントを合わせたらあとはレンズのAFモードのスイッチをMに切り替えてしまいます。そうすると、シャッターボタンを半押しにしてもピントがずれたりしなくなります。
↓のAFをMに切り替えることでピントが固定されますので、シャッターボタンを半押ししておかなくても済みます。
後は同じように電車がくるのを待つだけ・・・です。
シャッターを切る事だけに集中できますから、とても便利なテクニックだと思います。
3.親指AFというテクニック
一眼レフの場合ボディの背面にAF-ONボタンがある機種もあります。このAF-ONボタンを押した時にだけピントを合わせるというテクニックが「親指AF」です。
なんだか面白い名前なのですが、AF-ONボタンを親指で押すので親指AFといいます。
↓カメラの背面にある「AF-ONボタン」を親指で押すとピントが合います。
この親指AFは何が便利かというと、AF-ONボタンを押したときにだけピントを合わせるようにすることで、シャッターボタンを半押しにしてもAF(オートフォーカス)を作動しないようにできます。
つまりシャッターボタンからAF(オートフォーカス)の機能を切り離してしまうことで、上記の2でご紹介した、AFをMに切り替えるという作業をしないでも簡単に置きピンができるようになります。
一々レンズのAFスイッチを切り替えるのはやはり面倒だったりします・・。
親指AFならその手間が省けますのでとても便利なのです。
さて、AF-ONボタンを押せばピントは合うのですが、そのままではシャッターを半押しした際にピントがずれてしまいます。
そこで、シャッターを半押ししてもピントを合わせないように設定します。
このやり方は応用撮影テクニック編の親指AFのページで詳しくご紹介していますので、よろしければそちらを参考になさってください。