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ミラーレス一眼と一眼レフを比較してみよう

前回はコンパクトデジカメとデジタル一眼レフの違いを比較しようでコンデジと一眼レフの違いを比較しました。

今回はミラーレス一眼カメラと一眼レフカメラを徹底的に比較してみたいと思います。

そして、この記事の最後に用途別にミラーレス一眼と一眼レフ・・・どちらが向いているか(合っているか)ということを考えてみたいと思います。

軽量コンパクトなミラーレス一眼

↑は僕が使っている一眼レフとミラーレス一眼になります。(愛用のカメラ・レンズ参照)大きさだけ見るとこれだけの違いがあります。

ミラーレス一眼の最大の魅力はやはり軽量でコンパクトであることかなと思います。

一眼レフの場合、ネックになるのがその大きさと重さです・・。

ちょっと散歩しながらスナップ写真を・・・と考えた場合、重い一眼レフを持って行くよりは軽くて小さいミラーレスを持って行きたい・・・そう思う方もいらっしゃるかも知れません。

肌身離さずカメラを持っていることで、思わぬ写真が撮れたりしますが、そういう意味でもミラーレス一眼は魅力的だと思います。

画質とイメージセンサーの違い

ただ、軽いからミラーレスの方がおすすめ・・・という風に一概には言えないのかもしれません。

どの程度の画質を写真に求めるか・・・ということもカメラを選ぶ際は大きく関係してくるように思うんです。

写真の出来栄えや画質に大きく関係しているのはイメージセンサーと呼ばれるものです。イメージセンサーはレンズから入ってくる光を取り込む働きを持つ、カメラの心臓部分です。

簡単に言ってしまうと・・・このイメージセンサーが大きいほどに、高画質な写真、また、ボケがきいたプロっぽい写真が撮影できるようになります。

カメラのカタログなどを見ていると画素数がどの位で・・・と記載されていたりしますが、どの程度の画質(出来栄え)の写真になるか・・・ということを決定付けるのは、画素数よりも、イメージセンサーの大きさ・・・になります。

例えば、コンデジでも一眼レフと同じような画素数を持った機種もありますが、出来上がった写真の画質はイメージセンサーが大きい一眼レフの方が圧倒的に良かったりします。

ミラーレス一眼と一眼レフの比較の話に戻りますが・・・

ミラーレス一眼には、一眼レフよりもイメージセンサーが小さいモデルがありますが、そういったモデルの場合は一眼レフよりもやはり画質がやや劣るかも・・知れません。

ただ、ミラーレス一眼でも一眼レフと同じような大きいイメージセンサーを備えたモデルが多くあります。

そういったモデルは画質という意味ではそれほど一眼レフとは差がないかも知れません。

ミラーレスの意味

もう1つミラーレス一眼と一眼レフの大きな違いが、ミラーレスという名前にもあるようにミラーがあるかないか・・・という点です。

ミラーレス一眼カメラとは一眼レフの機能を一部省略することで軽量化、小型化に成功したカメラです。

一眼レフの良さの1つはレンズから見えるものがファインダーを通してほとんど正確に見える・・・という点です。

そのため、カメラと一体になったかのような感覚で撮影できるのが一眼レフの魅力だったりします。

レンズを通して見えるものが殆どそのままファインダーを通して見える・・・これは反射ミラーを使ってレンズからファインダーへと導く仕組みがあるためです。

ミラーレスではこの反射ミラーがありません。

その代わりコンデジのように、液晶画面で撮影しようとする景色を見ることができる・・・というわけです。

一眼レフのようにファインダーをのぞいて、レンズから見えるものをほぼそのまま自分の目で見ながらカメラと一体になって撮影・・・ということはミラーレス一眼はできません・・。

勿論、それでも構わないという方も大勢いらっしゃると思います。

コンデジなどで、液晶を見て撮影することに慣れている方にとってはむしろ、そちらの方が自然かも知れません。

ただ、ファインダーをのぞきながらカメラと一体になって撮影に没頭するのが楽しい!・・・そう思われる方もいらっしゃいます。

ちょっとわかりにくいかも知れませんが・・・ミラーレス(白いカメラ)と一眼レフ(黒いカメラ)のレンズを外したところです。

レンズを外すと中にイメージセンサーがあります。

一眼レフはミラーがあります。シャッターを押すとこのミラーが跳ね上がります。ミラーレス一眼はそれがないので、レンズを外すとすぐにイメージセンサーが出てきます。

交換用レンズの違い

一眼レフとミラーレス一眼を画質や写真の出来栄えで比べた場合、一般的にイメージセンサーが大きい一眼レフの方が画質は良く、ボケも一眼レフの方が綺麗に写ります。

ただし、ミラーレス一眼の中にはさきほどご紹介したように一眼レフ並みのイメージセンサーの大きさを持ったものもあります。

その場合は画質にはそれほど大きな違いがでないかも・・知れません。

しかし、大きな差が出るのはやはり交換レンズではないでしょうか。

一眼レフの場合、レンズの種類が非常に豊富で高品質なものも多く、自分が求めている写真が撮れるレンズが見つかりやすいです。

それに対して、ミラーレス一眼の方は交換レンズの種類も少ないので・・・選択肢が限られてくる・・・というのが欠点です。

もっとも、ミラーレス一眼用のレンズは徐々に増えて来ていますので、そういった欠点も将来的には解消されるかも・・知れません。

機能の違い

最後に機能の違いです。

小型化、軽量化に成功したミラーレス一眼カメラ。
軽い、小さい、それでいてそれなりの画質の写真が撮れるという利点があります。

ただ、小型化されたことで、ボタン類が省略されたりすることがあって・・・

一々メニューボタンを押して、露出を選んで・・・それで露出を変えて・・・という風に自分の好みの設定にするのに手間がかかるモデルもあります。

また、機能という面でも一眼レフより求めている機能が少ないというケースもモデルによってはあるかも知れません。

一方、重くて大きい一眼レフ。

ただ、その分、高画質な写真が撮れるモデルも多く、また、ボディの大きさがある分、ボタンやダイヤルなどがミラーレスよりも多く設置されているモデルもあります。

例えば、何か設定を変える際も、メニュー画面からではなく、ダイヤルから、ボタンを押すだけで・・・という風に直感的に素早く自分の求める露出であったり、ホワイトバランス・・・などなどを変えたりできるモデルもあります。

勿論、ミラーレスであっても一眼レフのように直感的な操作ができるモデルもあれば、一眼レフだけどミラーレス一眼と機能的に変わらないモデルもあります。

ただ、一般的には一眼レフの方が多機能であったり、直感的に素早い操作がしやすいモデルが多い・・・ように思います。

まとめると・・・

まとめると・・・ミラーレス一眼も一眼レフカメラもそれぞれの良さがあって、どちらが良いというわけではなく・・・どちらも利点もあれば、欠点もあると思うんです。

大切なのは自分が何を重要視するか・・・ということでしょうか。

そういうことを考えると・・・

ミラーレス一眼が向いている人

・軽さや小ささを重視したい(手軽に持ち運びできる方が良い)
・コンデジよりも綺麗な写真が撮りたいがプロのような写真にはこだわらない
・どちらかというとカメラ任せで写真を撮りたい
・とりあえずカメラをはじめてみたい

一眼レフに向いている人

・画質や機能を重視したい
・カメラ任せではなく、自分の思うように写真を撮ってみたい
・プロのような綺麗な写真を撮りたい
・様々なレンズを使って写真を撮ってみたい
・本格的にカメラをはじめたい