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平凡な写真を少しだけ非凡にする撮影テクニック

写真を撮影していて、あれ・・・なんか平凡な写真だなあ・・・と思うことがあります。

特にカメラを買ってそれなりに使いこなしていって、色々な写真を撮っていく中でそう思うようになることがあって、やっぱり平凡な写真ではなくて、なんか見ていてちょっと新鮮だったり、おっ!と思ったり、何かメッセージ性があったり・・・そんな写真が撮りたくなるものだと思うんです。

平凡な写真は何故平凡なのか・・?

でも何故、平凡な写真は平凡に感じてしまうのでしょうか・・・?

やっぱり、何かしら理由があると思うんです。勿論、写真で使われる構図一覧でご紹介したように構図を工夫していないから・・・ということが原因ということもあったりします・・。

でも、平凡だと思う写真は何故平凡に見えるのかというと、それは、よく見ているから・・・・だと思うんです。

見たことがあるから、よく見ている景色だから・・・平凡に感じるものだと思うんです。

例えば、下記の写真を撮ってみました。

なんか平凡な写真に見えてしまいます。ここでちょっとクイズですが・・・何故この写真が平凡に感じてしまうと思われますか・・?

さぁ、いきなりわけのわからないクイズが出てきたところで(笑)・・・この写真、僕は立ったまま、目の高さにカメラを持ってきて・・・それで撮影しています。

この高さから撮った写真はつまり、みなさんがいつも見ている景色・・・なのだと思います。だから平凡に見えるわけで、それはいつも見ているから・・・だと思うんです。

いつも見ている景色・・・じゃないものを撮る

ということは、平凡な写真から脱却するには、いつも見ている景色をいつもの高さ、つまり立った時の目の高さで写真を撮らなければ、それなりに非凡な写真になる・・・ということなんだと思います。

この高さからは普通景色は見ない・・・というのは案外簡単で、しゃがみ込めばいいわけです。

立った時の目の高さよりも高い位置で撮ることもできますが、何かの上に乗らないとダメだったりして案外面倒なことになります・・。

だけど、しゃがみ込むのはいつでもどこでも、結構簡単にできます。

先ほどの僕の写真をもう一度見てみます。

これは目の高さから撮った写真でしたので・・・しゃがみ込んで撮影してみます。

どうせなので・・・ちょっと構図も考えて・・・この○のどこかに主題のベンチを持ってきます・・・(この構図についてはレイルマン比率をご覧ください)

大体ですが・・・左下の○にベンチを合わせて、しゃがみ込んで低い位置から撮ります。

・・・すると、そんなにインパクトのある被写体ではないですが・・最初の写真に比べたら、平凡ではなくなるのかな・・と思います。

同じような場所から、似たような構図で・・・ただしゃがみ込んで撮影しただけで・・・・結構変わってきます。

自分がいつも見ていないような景色は、自分がしゃがみ込んだり、寝転がったり(笑)してみることで、見えてきますので・・・そこをパチリと撮ってみる・・・すると案外、「あ、これいいかも♪」と思えるような写真が撮れたりします。

この構図いいなあ・・と思ったら、さらに、例えば、カメラについている(オリンパスのPENの場合ですが)アートフィルターなどを使ってみると、その構図からまたさらに面白い写真が色々撮れたりして楽しいです。

下記はオリンパスのPENでアートフィルターを使って撮影したものです。(アートフィルターについては、アートフィルターを使った写真の撮り方を参照ください)

このベンチに誰かに座ってもらって撮影しても面白かったかなあ・・・と思いますが、平凡な写真だなあ・・・と思った時もちょっとした工夫をすることで、それなりの写真が撮れることもあるのかなと思っています。